本記事は完全に筆者個人の見解となります。最終的な判断を下すのは各個人ですので、責任は負いかねます。
目次
未経験からプログラマを目指せるのか?
ここ数年、プログラミングスクールが乱立しているような印象を受けます。転職成功率をデカデカと表示した広告も多く、未経験からでも上手くプログラマになれているような印象を受けます。
ただ、個人の見解としてはあまりおすすめできない、というのが正直なところです。
理由1:今の仕事を続けながら学習することの大変さ
未経験ということは、事務作業や営業といった畑違いのお仕事をされているものと思います。ここで学生のころの勉強を思い出してください。英語や古文漢文といったものを効率よく勉強できた試しはありますか?プログラミング言語と実際の言語は違うものとはいえ、道具という点には違いはありません。勉強に集中できなかった人が新たにプログラムを学習できるのでしょうか?さらに平日の空いた時間や休日をフル活用できるでしょうか?
じゃぁ仕事やめて勉強すれば良い!、なんて意見も出るかもしれませんが、これはただリスクを背負っているだけです。プログラミングが義務教育化されるような時代ですから、プログラマなんて星の数ほどいます。しかもプログラマとして活躍している人の大半は学生のころからプログラミングに従事している人ばかりです。一度、自分自身の今のバックグラウンドを活かせる方法がないか考えてみてはどうでしょうか?
理由2:給料あげるのが難しい
IT土方、なんて言葉が存在するぐらい日本におけるプログラマの給料は低いです。もちろん、中には十分な給与を得ている方もいますが、これも上に説明した上位数%の人間です。IT関連の仕事で給料をあげるためには、結局プログラミングから離れてマネジメントを行い組織を運営するといった普通のサラリーマンと同じ出世街道を歩むことになります。そう考えるとわざわざ今の仕事を捨ててまでプログラマになる理由は?目先のことだけでなく、長い目で考えてみてはどうでしょうか。考えが変わるかもしれません。
否定的な記事すぎません?やる気はあるんですけど!
こうしてみると未経験からの転職はありえない!といった感じに見えるかもしれませんが、「場合によってはアリ」だと考えています。
年齢
20代であればまだ考える余地はあると思います。ただ、今の仕事を投げ出して勉強するのはリスクが大きいため、平日の空いた時間や休日を全力投資できるという前提条件もあります。
ものづくりが好き
プログラミングを独力で学べる人の特徴として、趣味としてプログラムを書ける、というものが挙げられます。休日返上して趣味でアプリを作っている人、副業としてアプリ開発に従事している人など、空いた時間を投資することに苦を感じない人であれば、プログラマを目指すのはありだと思います。目先の給与が目的になってしまっている人の大半は続きません。プログラミングは目的ではなく手段なのです。
最後に
本当にやりたい人はプログラミングを学習すべきだと思います。ただ、中途半端な意志しかない人はやめておいたほうが良いと思います。プログラマとして大成する人は本当に限られた人だと思います。筆者自身もソフトウェア開発の会社に勤めていますが、プログラミング一本で食べていくのはかなり厳しい世界だと感じています。
結局稼ぐためにはチームをマネジメントしたり、クライアントと折衝したり、といった流れになるので、ただ稼ぎたいだけな人は今一度自分のバックグラウンドを見直し、他の転職方法がないか考えて直してみてはいかがでしょうか。
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